蒼 彦太特集

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人生を歌い上げる楽曲に戸惑いながらチャレンジ

蒼 彦太

新曲「 」は、壮大な作品ですね。

僕にとっては初めての王道演歌で、しかも人生を歌った作品です。最初詞をいただいたときは、1フレーズ1フレーズにグッとくるところがあっていい詞だなあと感じました。ただ、歌うとなると、僕みたいな若造にはまだ早いのではという不安も生まれて…。それで作曲家の宮下先生のレッスンを受けて、自分でも試行錯誤しながらレコーディングに臨みましたが、案の定これまでになく時間がかかってしまいました。

この作品の世界観を表現する上で一番苦心されたのは?

全部です。29歳になるんですけど、人生を歌うには早いのではという思いと、いただいたからには歌い手としてしっかり表現しなくてはという気持ちのギャップがありましたから。レコーディングが終わって、仕上がりを聴くまで正直不安でした。でも聴いてみたら、案外良い感じだったので、安心しました(笑)。

蒼さんの若々しい歌声に、甲子園球児の爽やかな情熱に感動するような気持ちになりました。

確かにそうですね。高校野球にはプロ野球に出せない魅力があるし、プロ野球には高校野球にはない魅力があるように、この作品は若い人が歌っても、年齢を重ねた方が歌っても良い作品だと思います。僕自身、”一生歌い続けられる作品をいただいた“と思っています。

幅広い世代が歌ってみたい作品だと思うのですが、カラオケで歌うときのコツをぜひ教えてください。

そうですね、カラオケボックスで歌うときでも、山の中で歌っているような気持ちで、大声で堂々と歌っていただければと。そうすればおのずとこの歌を唄う方の人生が、にじみ出ると思います。だから人生の積み重ねが多ければ多いほど、味が出るのではないかと思います。照れずに素直に朗々と歌っていただきたいですね。

」というタイトルも、一文字で潔いですね。

北島三郎さんの「歩」や「山」などの一文字の歌みたいで恐れ多いですが、多くの世代に歌っていただき、浸透していけば、”ああ、あの歌ね“と思ってもらえるようになるのではと期待しています。僕は幼いころ、今の若い世代と同様、演歌と聞いただけで敬遠していてJ-POP一辺倒でした。けれど声変わりして難なく歌えていた女性歌手の歌がうたえなくなったとき、氷川きよしさんの歌と出会い”これだ!“と感じ、氷川さんがカバーした昔の演歌を聴いて、その奥深さにはまりました。同じように、この「 」が、若い世代の方々が演歌に親しむきっかけになれば、とてもうれしいですね。

作曲家の宮下先生のレッスンはいかがでしたか?

先生は流しで歌われていた経験があり、演歌の神髄がそれこそ血に流れていらっしゃる方ですから、今回先生のレッスンを受けたことで、新しい発見がたくさんあり、また僕の新しい面を引き出していただけたと思います。そういえば「 」のレッスン中に、出だしの音を変えてくださったのかなと感じたことがあるのですが、実際はどうなのかな?いずれにしても先生のレッスンを受けなければ表現できなかったところがたくさんあります。聴いていただければ”新しい蒼彦太“を感じていただけるんじゃないかな。感謝の気持ちでいっぱいです。

宮下健治(みやした けんじ)

作家プロフィール

宮下健治(みやした けんじ)
昭和38年、歌手を志して上京。盛り場にて歌の修行を兼ねて流しとなり、昭和40年テイチクレコードより「男じゃないか/玄海かもめ」で歌手デビュー。シングルを15枚ほど発売した後、作曲活動を始め、昭和62年、三門忠司「人生男の舞台」で作曲家デビュー。主な作品は、氷川きよし「ちょいときまぐれ渡り鳥」「さすらい慕情」、鳥羽一郎「夫婦船」「石ころの唄」など多数。

」の作曲を手掛けた宮下健治先生に、お話を伺いました

蒼 彦太さんに楽曲提供されるのは二度目だそうですが、今回の「 」は前回とはずいぶん曲想が異なりますね。

彦太くんも、もう29歳だからね。いつまでもボーイではなく、そろそろ大人の男っぽい歌をうたっても良いと思っていました。ですから「 」の詞を読んだときに、これはスケール感のある硬派な男の歌に仕上げようと思ったのです。

蒼さんは先生のレッスンを受けられているときに、出だしの音を変えてくださったのでは?とおっしゃっていますが…。

いや、変えていませんよ。たぶん何度も練習するうちに、彦太くん自身が出だしをスムーズに歌えるようになったから、そう感じたのではないでしょうか?

宮下先生は歌い手から作曲家に転身された経験をお持ちですね。

そう、流しで歌っていた当時、お客さんの多様な希望に応えて、端唄、小唄から宝塚、六大学の寮歌まで、何でも頭に入っていました。だから曲を作るようになっても、いつも考えているのは、どうやってお客さんに退屈せずに聴いてもらえるかということ。そのために曲を作るときは歌い手が一息で歌えるサイズを常に意識しています。

カラオケで歌う場合も、一息で歌うサイズを意識すると良いですか?

そうです。「 」でいえば” 樹木 きぎ はおのれの“までを一息で、” 樹木 きぎ は“の”は“と次の ”お“の間を切らずに歌うと、退屈せずに聴いてくれますよ。そこは彦太くんにも、レッスンでじっくり教えました。人前で何度も歌っていくうちに、もうちょっと遊べるようになると、さらに良いですよね。

では最後に蒼 彦太さんへのメッセージをお願いします。

29歳と言えば、もう立派な大人の男。それに彦太くんは、すごく真面目で勉強熱心で、職業を変えることなくこれからもずっと歌をうたっていく人だと思うので、一生歌えるこういう歌を早めにうたってもらいたかった。これから男としていろいろ苦労もあるだろうけど、それを糧にして、歌い続けてほしいですね。

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