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真木ことみ

力みをそぎ落とした歌唱でしみじみと伝える強く深い愛の世界
新曲「火の河」は、いちずな恋心を包み込むような優しい曲調コンサートでの反響を受けてシングルに

本人映像

インタビュー

―新曲「火の河」は、数年前に詞や楽曲ができていたそうですね?

新曲の候補としていただいたうちの一つでした。”あなたとならば 火の河を泳ぐさかなに なりましょう“というサビのフレーズが印象的で覚えていて。アルバム『プレミアムベスト』を昨年末にリリースすることになり、この眠っていた作品を入れたんです。デビュー25周年記念コンサートの日、アルバムが発売され、ステージで「火の河」を歌ったところ、”すごくいい“”シングルで出ないのですか“という声を多くいただいて、シングル化が実現しました。

―歌詞は道ならぬ恋を貫く、燃えるような女心を描いています。でも、メロディーはしっとりとした雰囲気ですね?

タイトルが「火の河」という通り、強く深い愛の歌です。強さと優しさの両面を感じさせつつ、トータル的には、優しい雰囲気になっています。作曲していただいた岡 千秋先生には、サビの”火の河を“以外はすべて優しく歌うことと、サビの部分はつい力みがちだけれど力まずに、と言われました。今までいろいろな作品に取り組んできましたが、つい力を入れて歌ってしまうことが多かった気がします。でも今回は、声を張らずに歌うことでかえって歌詞も届くようで、完成度の高い作品になっていますね。

―カラオケの際も、歌い込まず、柔らかく、というのがコツですか?

そうですね。冒頭の”泣きぬれる“は”泣きぬ“を、次の”恋もせず“は”恋“を、息でフーッと押していくように、その後は引く感じで歌っていただければ。サビの”あなたとならば 火の河を“は、”河を“がピークになるよう徐々に盛り上げて、優しく”泳ぐさかなになりましょう“と歌い終えるようにします。

―編曲された丸山雅仁先生は、”影のある恋の歌を、暗くならずに歌えている“と褒めていましたよ。

いいこと言ってくださいます(笑)。丸山先生によるイントロも、ドラマの始まりを予感させるようで好きなんです。多様な音を駆使するアレンジャーの先生の才能は、頭の中はどうなっているの?と思うほどに素晴らしいですね。そんな丸山先生に、作詞の池田充男先生、岡先生と大先生方に、本当にいい作品を作っていただきました。私のモットーは”明るく元気に“ですが、悲しい歌は、どっぷりつかればつかるほど癒やしになります。癒やしになった後立ち止まらないように歌った後はほほ笑むようにしています。

この作品に描かれる、恋にすべてを注ぐ女性はどう思いますか?

こんなふうに相手をとことん好きになれたら、いいでしょうね(笑)。でもこの女性のように、恋愛のために何もかも捨てることは無理でしょうし、恋愛はもういいかな、と(笑)。まだまだ歌だけでいいです。

Profile

神奈川県生まれ。平成5年に「橋」でデビュー。当時から元プロ野球選手・監督の中畑 清氏が応援団長となり、TBSラジオの人気番組『いすゞ歌うヘッドライト』のパーソナリティーも務めた。ヒット曲に「恋満月」「いのち川」「恋文川」など。

丸山雅仁先生 インタビュー

丸山雅仁先生

丸山雅仁(まるやま まさひと)

東京都生まれ。昭和41年、日本大学藝術学部卒業後、プロ合唱団でコーラスメンバー兼編曲者として活動。43年に退団後、フリーの作・編曲家に。多方面の音楽を手掛ける。平成26年、氷川きよし「ちょいときまぐれ渡り鳥」などにより『第56回日本レコード大賞』編曲賞を受賞。作・編曲作品に美空ひばり「越前岬」、大月みやこ「幸せ明日も」、編曲作品に北島三郎「風雪ながれ旅」、鳥羽一郎「兄弟船」など。

前作「雪の華」に続き、真木さんの「火の河」を編曲された丸山雅仁先生にお話を伺いました。

―真木ことみさんと、初めてお仕事をされたのはいつ頃ですか?

シングル「北の一番船」を編曲した16年前です。かわいい見た目ながら、声は低いなという印象でした。でも女性的な歌い方で、とても聴きやすい低音。もともと歌は上手でしたが、経験を積んだせいか、今は声も太くなり、歌い方にも落ち着きがありますね。キャリアが長いのに全然、偉ぶらないのもいいところです。

―「火の河」は、どんな点が魅力の作品でしょうか?

歌詞では切迫したような恋心が描かれています。でも例えばサビの2行で、”あなたと越える 火の河は 深いこころの 情け川“と”救い“も感じさせるところは、池田充男先生の技ですね。真木さんが歌うと悲壮感がないのもいい。表現の仕方が過度でも淡泊でもなく、程よい感じだと思います。

―アレンジでは、イントロの徐々に大きく響いてくるストリングスに引き込まれます。

僕はCM音楽も手掛けてきたので、そのおかげかな、と。テレビCMは、頭の3秒で注目してもらわないとチャンネルを変えられてしまいますから。演歌のアレンジでは、まず歌を邪魔しないことが必須です。真木さんは低音が持ち味ですから、バックに高い音を使うのは避けます。でも歌を邪魔しないだけのアレンジでは目立たないので、間奏などで華やぐ音を配するような工夫はしますよ。聴かせどころのサビに持っていくまでは、歌い手さんの気持ちが高まっていくのを助けて、バックも盛り上げていく形にします。もし歌とうまく合わなければ、レコーディングのときに直しますが、「火の河」は全く問題ありませんでした。

―今後、真木さんにはどんなことを期待されますか?

例えば作曲家の船村 徹先生は、歌がうまい人には、曲の歌い方について何も言いませんでした。そうすると、歌手の方が歌い方を考え、工夫されるわけです。今回、作曲の岡 千秋先生も細かい助言はしていませんでしたし、真木さんも自分で考えて歌う方です。今のままで着実に歩んで行ってもらえれば、と思います。

(取材・文:大西千夏)

オフィシャルサイト

リリース情報

サムネイル
シングル「火の河」
日本クラウン
2018.6.6 On Sale
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