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Interview
スーパー銭湯を沸かせるパワーが全開!"元気になる"ムード歌謡
スーパー銭湯でのライブで一躍注目を集めていますね。新曲はどんな作品ですか?
- 後上翔太
- 明るいメロディーです。純烈はデビュー以来、ムード歌謡を歌っていますが、切ない歌詞と曲という定番から少し離れた作品です。
- 白川裕二郎
- 最初にタイトルのみをいただいたとき、"SM?大丈夫かな?"と思いました(笑)。喜多條 忠先生は"歌詞の意味は考えないで、楽しく歌ってよ"とおっしゃっていたので、楽しんで歌っています。
今回、何か新しい試みをされていますか?
- 小田井涼平
- メンバーが6人から5人になった新しい純烈をお見せしようというのが、今回のテーマの一つであり、試みでした。ただ振り付けをして踊るのでは変化がないし、何かないかとみんなで考えるうちに、全員がサラリーマンになるのは?という話になって。僕はサラリーマン経験があり、ネクタイを締めたときの、会社に"しばられている"感が分かります。最終的に、盛り上がるサビの部分で、しばられているところからパーッと弾けて解放される、という流れになりました。
- 酒井一圭
- "だから だから愛で 愛でしばりたい"という冒頭のフレーズをしっかり届けたくて、ここでは全員がメガホンを持って歌います。お客さまとこの部分を一緒に歌いたい。純烈は、スーパー銭湯でたくさんライブをしていますが、来てくださる自分の母親世代や少し年上のお姉さま方は、年齢を重ねるごとにエネルギッシュ。だから"一緒に暴れましょう!"という感じです。振り付けは、今回はもはやお芝居。衣装もさえないサラリーマン風。作品のイメージを、僕らがやりたいように、ここまで楽しく崩したのは初めてです。
- 後上翔太
- テンポのある楽曲だし、”ムード歌謡っぽいキラキラな衣装を着てたくさん踊るよね?”というファンの期待は全面的に裏切っています(笑)。でも楽しい仕上がりです。
- 友井雄亮
- 今回、曲を作っていただいた先生方の反応が楽しみです(笑)。純烈はお客さま参加型の楽しいステージがモットー。サビでは簡単な振りにして、座っているお客さまも手の振りはできますから、一緒に盛り上がりたいです。
喜多條先生が、元戦隊ヒーローものの俳優が多い純烈は、男っぽい"筋肉質"のムード歌謡が持ち味、とおっしゃっていました。
- 友井雄亮
- メインボーカルの白川が筋肉質というのは分かりますが、リーダーの酒井は違いますね(笑)
- 酒井一圭
- 体型の話じゃないでしょう(笑)。喜多條先生のご意見にもちろん全員、賛成です。今回はメガホンを持って、皆で元気になれるムード歌謡ですしね。喜多條先生と言えば、スタッフが作詞を依頼した際、”風呂屋(銭湯)に行くところだから、風呂屋で考えとくわ“とおっしゃって。さすが大先生はさまざまなことに対して意識が高いんだな、と思いました(笑)。
この作品をカラオケで歌う際のアドバイスをお願いします。
- 白川裕二郎
- ぜひ肩の力を抜いて、楽しく歌っていただきたいです。サビに移るときに音域が変わるので、そこだけ気をつけてくださいね。
- 小田井涼平
- 一人でガチで歌えばしっかりムード歌謡になり、みんなで歌えば盛り上がるのがこの曲。忘年会にもぴったり。今から年末を見据え、僕らで頑張って愛される作品に育てていきますので、同じように愛していただければと思います。
作家プロフィール
- 喜多條 忠(きたじょう まこと)
- 昭和22年、大阪府生まれ。一般社団法人日本作詩家協会会長。早稲田大学中退後、放送作家を志していたが、レコード会社の人から南 こうせつを紹介され、詞を提供する。昭和48年アルバム収録曲の「神田川」がラジオ番組を機に話題になり、一躍脚光を浴びる。続く「赤ちょうちん」「妹」のヒットで作詞家として独り立ちの決心を固める。主な作品にキャンディーズ「やさしい悪魔」、梓 みちよ「メランコリー」、柏原芳恵「ハロー・グッバイ」など多数のヒット曲を手掛けている
純烈との初顔合わせになる「愛でしばりたい」を作詞された喜多條 忠先生にお話を伺いました。
純烈は以前からご存じでしたか?
TVで見て知っていました。格好良いグループですが、歌うのはムード歌謡。そのミスマッチが面白いな、と思っていました。実は、僕は銭湯が好きなので、純烈がスーパー銭湯で歌っていると知って、妙な親しみもありました(笑)。実際に純烈に会ったのは、レコーディングのときです。身長が180センチある僕が見上げるほど、彼らは背が高い(笑)。全員、清潔感と歌唱力があって、メインボーカルの白川くんはとても甘い、魅力的な声だと思いました。
「愛でしばりたい」の作詞で意識されたことはどんなことですか?
僕が昔、手掛けたキャンディーズの男性版をイメージしたんですよ。キャンディーズで目指した、爽やかな感じの絵が浮かぶこと、シャープであることを念頭に作詞しました。たとえば1番の"草原を駆ける小鹿"というフレーズも、爽やかな感じでしょう。今回、仕事を依頼されたプロデューサーには"ショッキングな歌を"と言われました。それで、サビの部分とタイトルに、"しばりたい"というインパクトのある言葉を使ったんです。
歌詞もメロディーも、すごく覚えやすいですね。
日常でふっと口をついて出るような楽曲が良いんですよ。"だから愛 愛 愛 愛…って、この曲何だっけ?"という感じにね。作曲の徳久広司先生は演歌の巨匠ですが、ムード歌謡の王道を守りつつ、アメリカンポップスの要素も入れ、軽快な作品にしてくれました。サビの部分も、"よくぞぴったりなメロディーを付けてくれた"と思います。
純烈へのエールをお願いします。
今の純烈は、僕が山内惠介の「スポットライト」を書いたときの、ブレイク直前の彼と同じ匂いがします。今後、ブレイクして忙しくなると思うので、まず体を壊さないように。人気が出て一気に昇っていく一番の原動力になるのは、本人たちのひたむきさです。スーパー銭湯などで歌ってきた原点を忘れずに、ひたむきに頑張ってほしい。銭湯つながりで応援しています(笑)。