「夫がいつも家にいる!」
その不満を
ハッピーに変える
夫婦円満ボイトレがあった!

2022.10.24
仕事人間だった毎日から卒業!リタイア後は、後まわしにしてきた妻や家族との時間を楽しもう。そう思っている人も多いはず。でも、現実には家族からつれなくされて、家庭での居場所をなくしてしまうという話も…。
そんな、“長年のツケが溜まった”状態に陥っているあなたに朗報です!リタイア後の心身の健康を維持・向上させながら家族関係を円満にし、かつ娯楽としても楽しめる一石三鳥のボイストレーニングがあるんです。今回は、いま話題の「スポーツボイス」について解説します!
        • 「こんなはずじゃなかった!」夫婦で食い違うリタイア後の人生に救世主!

        • 仕事中心に生きてきた多くのシニア男性が、いざリタイアを迎えたときにぶち当たること。それは、「時間はあるのに、やりたいことが見つからない」という現実です。会社以外にほとんどコミュニティをもたなかったために、人との交流を目的に外出する機会も激減。自宅でぶらぶらと過ごすことが増えてしまって、パートナーや子どもから疎ましがられた結果、鬱々として心身の健康を損ねてしまうことも珍しくありません。

          そんな家族間トラブルの打開策としてご紹介するのが、「スポーツボイス」です。スポーツと声にどんな関係が?と思われるかもしれませんが、これは歌手の東哲一郎さんが考案・開発した、歌いながら心身を鍛えるエクササイズのこと。へその下にある丹田*1を意識しながら音楽に合わせて活発に動き、大きく声を出すことで、運動機能*2や心理的健康*3の維持増進を図っていきます。ひとりでもトレーニングできますが、夫婦や団体で取り組むことで交流も生まれ、孤立しがちなリタイア後に、新たなコミュニティを構築するという効果も期待できるのです。トレーニングによって生まれる身体的・心理的効果は、研究によって実証されています*4。まず、身体に表れる効果についての調査の結果がこちら。

        • <span class="u-f-bold">福岡ヘルスラボ「健口いきいき教室」効果検証報告書(p4 2.3(1)身体的変化より</span>
          福岡ヘルスラボ「健口いきいき教室」効果検証報告書(p4 2.3(1)身体的変化より
        • スポーツボイスのプログラム受講者を対象に、5mの歩行に要する時間を計測したところ、受講後は8割の人に移動の速度向上が見られました。

        • *1:へそから指3、4本分下にあり、中国医学や武道などで重要視されるツボのこと

          *2:人が身体を動かす機能。ほとんどの人は加齢とともに低下するが、日常活動や病気の有無により個人差が大きく出る *3:WHOの定義によると、「身体的」「社会的」とともに、人間の良好で健康的な生活を維持するために欠かせない要素のひとつ *4:特定非営利活動法人SCOP. 福岡ヘルス・ラボ「健口いきいき教室」(2018年)効果検証報告書. 2019
        • 身体だけじゃない!自己肯定感アップでメンタル面までも健康に

        • 筋力の低下が原因で起きる日常のトラブルは他にもあります。とくに、食事中にむせることが増えたという人はご注意を! おもにシニア世代に多いとされる「嚥下障害*5」から、「誤嚥性肺炎*6」を引き起こす恐れがあるからです。スポーツボイスを続けることで、声帯とともに喉や口周りの筋肉も鍛えられるため、嚥下機能が高まって誤嚥を予防する効果が見込まれます。

        • ●口腔機能の向上にも有効

          連続して3回の空嚥下の時間を測定したところ、受講後は約7割の人がスムーズにものを飲み込めるようになりました。
        • <span class="u-f-bold">福岡ヘルスラボ「健口いきいき教室」効果検証報告書(P5 反復唾液嚥下テストより)</span>
          福岡ヘルスラボ「健口いきいき教室」効果検証報告書(P5 反復唾液嚥下テストより)
        • ●生きがいが生まれたことで、家族とのコミュニケーションも良好に

          身体機能はもちろんのこと、心理的にも変化があったことを表したのが、次の「日常生活に対する意識変容アンケート」の結果です。
        • <span class="u-f-bold">福岡ヘルスラボ「健口いきいき教室」効果検証報告書(p13 家族との団らんのとき より)</span>
          福岡ヘルスラボ「健口いきいき教室」効果検証報告書(p13 家族との団らんのとき より)
        • 家族との団らんに生きがいを感じる感覚が改善・維持された人は8割を超え、トレーニングによって心理的変化があったことをはっきりと示しています。

          以上の調査結果から、身体的機能が向上したことで、心理的にも自信とともによい変化が生まれ、ひいては家族とのコミュニケーションも良好になったことが見て取れるのではないでしょうか。
        • *5:加齢による筋力の低下や、麻痺を伴う疾患などにより、嚥下(ものを飲み込む)機能が低下した状態

          *6:おもに食事中に気道内に異物が侵入したことによって起きる肺炎
        • まとめ

        • 仕事という支えをなくしてアイデンティティを失っていると感じる、周囲との交流が途絶えがちになった人にこそ、スポーツボイスがおすすめです。家族や仲間とともに楽しく活動することで、自己肯定感や達成感、共感力が高まり、生活への満足度もきっと上がるはず。最近、パートナーとの会話が少ないな…と感じたなら、一緒にスポーツボイスを始めてみては?自信を取り戻した彼や彼女の生き生きとした姿に、思わずときめいてしまうかも!?

出典

  • 福岡ヘルス・ラボ「健口生き生き教室」(2018年) 効果検証報告書/特定非営利活動法人SCOP 平成31年2月
  • 長谷川 孝治. 「ボイストレーニング・プログラムへの参加経験が心理的健康と夫婦間コミュニケーションに及ぼす影響―高齢男性と配偶者のwell-being を促進するか―」. 『実験社会心理学研究』 2018, 第58巻, 第1号, p.15,16,17,24,25