老いも若きも今すぐ始めたい!
“歌のチカラ”で
あなたの脳に刺激を!

2022.10.24
最近、物忘れが増えた……。人の名前がどうしても思い出せない……、という経験はありませんか? ひょっとすると、それは、認知症のサインかもしれません。
いま、日本では認知症を抱える人が増えています。「2025年には認知症患者が高齢者の5人に1人(約700万人)に達する」と言われており、もう誰にとっても他人事ではすまされません。しかし、そんな認知症にも効果的と最新の研究でも裏付けされているお手軽な予防法があります。それは「歌う」ことです!
        • 年をとってからではなく、30代40代から
          始めたい「歌による」脳トレ習慣

        • 認知症*1の原因はさまざまですが、年をとるほどかかりやすいと言われている疾患です。「それなら自分はまだ安心!」と思うかもしれませんが、実は自分では認知症だと気づかずに生活している 「認知症予備軍(MCI/軽度認知症機能障害)」がすでに約400万人もいることを知っていますか。

          以前より物忘れが増えた、昔観た映画の名前がどうしても思い出せない、といったことがあれば、あなたも“予備軍”である可能性があります。対策は「年をとってから」ではなく、なるべく早く、「30代40代の若い頃から」するべき。とはいえ、どうすればよいかわからず、後まわしにしている人も多いのではないでしょうか。

          そこで、すぐにでも取り入れたいのが歌うことによる脳トレの習慣化です。脳を若く保つための脳トレはいろいろありますが、難しく考えず、誰でも気軽に楽しくできる対策のひとつがカラオケやコーラスなどで歌うことなのです!

        • *1:記憶力や判断力など脳の認知機能が低下し、日常生活に支障が出ている状態
        • 歌うだけ?歌って脳を刺激すると、
          若々しさを保つ効果も!

        • カラオケで歌うことで、実際に脳は活性化します。東北福祉大学と第一興商の共同研究によれば、記憶や理解にかかわる脳の部位を刺激しているというデータもあり、認知機能については、歌が与える影響が決して少なくありません。また、介護サービスを行うツクイと第一興商の共同研究によると、カラオケのさまざまな効果も証明されています*2。たとえば、歌うことで以前より「声が聞き取りやすくなった」「声が大きくなった」「自分から話すようになった」というような言語やコミュニケーション能力の改善が見られただけでなく、「元気・活気が出る」「集中力が上がる」「明るくなる」「笑顔が増える」といった心理的効果も報告されています。

          さらに、「筋力がついて歩行がラクになった」「夜によく眠れるようになった」など、運動機能面や睡眠に関するプラス効果も報告されています。つまり、脳を活性化して若さを保つには、カラオケはうってつけの方法のひとつというわけです。

        • <span class="u-f-bold">●脳番地アクティビティの変化</span>
<br>68歳から82歳の高齢者を対象に、カラオケや簡単なエクササイズなどをする「事前」と「事後」で脳の活性化の程度を調べたところ、いくつかの機能が向上していることが判明。
<br>※脳番地とは、同じような働きをする神経細胞の集まり(部位)と、その神経細胞群と関連している機能の総称で、「思考系」「感情系」「伝達系」「理解系」「運動系」「聴覚系」「視覚系」「記憶系」の8つで成り立つ。
          ●脳番地アクティビティの変化
          68歳から82歳の高齢者を対象に、カラオケや簡単なエクササイズなどをする「事前」と「事後」で脳の活性化の程度を調べたところ、いくつかの機能が向上していることが判明。
          ※脳番地とは、同じような働きをする神経細胞の集まり(部位)と、その神経細胞群と関連している機能の総称で、「思考系」「感情系」「伝達系」「理解系」「運動系」「聴覚系」「視覚系」「記憶系」の8つで成り立つ。
        • *2:ツクイ.「生活総合機能改善機器「DKエルダーシステム」を用いた認知機能低下予防・BPSD軽減プログラムの効果検証のための介入研究2017年度データ分析報告書サマリー」.p51,p52,p56
        • まとめ

        • カラオケやコーラスをはじめ歌うことのよい点は、まず、発声することで適度な運動ができること。それだけでなく、歌詞を認識しながら歌うために“脳トレ”にもなっていること。そして、ライフスタイルのひとつとして、ひとりでも大勢でも気軽に楽しめること。楽しく歌うことで、脳を刺激して、認知症の対策にもなる“歌のチカラ”を改めて見直し、日常に取り入れてみませんか。

出典

  • 東北福祉大学.「DKエルダーシステムにおける健康増進・介護予防。コミュニティー形成の踏査研究実施報告書(仙台元気塾in長町)」.2014
  • ツクイ.「生活総合機能改善機器「DKエルダーシステム」を用いた認知機能低下予防・BPSD軽減プログラムの効果検証のための介入研究2017年度データ分析報告書サマリー」