DAMであそぼうII 精密採点Aiで高得点を取るコツ② ~採点開発者が明かすさらなる新技法とは!?~

二代目DAM★ともイメージキャラクター中冨 杏子と神代 麻那がDAMのさまざまなコンテンツやサービスでめいいっぱい遊びまくるコーナー「DAMであそぼうII」。
前回の得点アップの道で、採点開発者による猛特訓を受けるも、目標の精密採点Aiによる95点達成に届かず、神代麻耶との勝負に負けて烙印を押された“歌が下手”の称号返上が、ますます遠のいてしまった中冨杏子。
あれからしばらく——音沙汰のなかった中冨杏子から、突如、DAMであそぼうスタッフと採点開発者に都内某所のカラオケルームへと呼び出しがかかった! 果たして彼女の目的とは…?
二代目DAM★ともイメージキャラクター
中冨 杏子(なかとみ あんこ)

1993年11月生まれ、福岡県出身。女優。テレビドラマ、舞台、映画など幅広く活躍。2022年末に東海テレビ/フジテレビ系ドラマ『最高のオバハン中島ハルコ』に酒蔵の娘”桃香”役で出演。極楽とんぼ・山本氏がカメラマンを務めた1st写真集「大人の妄トレ写真集あんこの間違い探し」を2022年に発売。
スペシャル講師
精密採点Ai開発者の2人

橘 聡(写真右)
1995年のDAM公式リリースの初代採点ゲームから、最新の精密採点Aiまで、多くの採点ゲームおよび採点エンジンの企画・開発に携わる。カラオケ採点を牽引してきたパイオニア。特許出願件数ナンバーワン。
矢吹 豪(写真左)
14歳からボイストレーニングを開始。音楽専門学校で音楽理論・ボイストレーニング理論を学び、独自の歌唱指導法を確立。ボイストレーナーとしてやっていこうと思った頃に「精密採点」に出会い、それまでの知識と経験を全て精密採点シリーズの開発に注ぎ込むことを決意。最新の精密採点Aiの開発も担当。
中冨杏子、炎のリベンジレッスン! 精密採点Aiで高得点をめざすコツをさらに学ぶ!
橘・矢吹:(ノックして扉を開き)こんにちはー…中富さん、いますか…?
▲カラオケルームで猛特訓中の中冨杏子。扉の向こうにいる2人には全く気づかない…

——中富さん、歌に熱中してまったく気づいてませんね。気づく気配もない…。
矢吹:どうしましょうか…?
——もっと彼女に近づいてみましょう!
▲歌唱に熱中しすぎて2人の存在に気づいていない…

橘:(手をひらひらさせながら)中冨さーーーーん!
矢吹:おーーーーーーい! おじさんたち、来たよーーー!
中冨:(しばらく経って)…はっ! い、いつのまに!
——気づくのおそっ! いつもは我々が呼び出す側なのに、今回は珍しく中冨さんから呼び出しを受けるなんて、いったいどうされたんです?
中冨:(めちゃくちゃ声を張って)本日はお時間いただき、まことに恐悦至極に存じます!!! 実は、折り入ってご相談がございまして…。
——なんとなくわかります! 先ほどの熱唱を見ると、前回の採点開発者による特別レッスンを踏まえて、めちゃくちゃ練習したんじゃないですか?
中冨:そうです! それで、ぜひレベルアップした姿を見ていただきながら、さらに特訓をお願いしたいと思いまして、本日お越しいただいた次第です!
——なるほど! 神代さんとのガチ勝負からずっと“歌が下手”の称号が与えられたままですもんね! DAM★ともイメージキャラクターとして“歌が下手”と呼ばれ続けるのは、心苦しいことでしょうし、中冨さん個人としても、“歌が下手”のままでは、ご家族やご友人、お仕事関係の人にも顔向けができないという…。
中冨:そんなに下手下手、連呼しないでくださいよーーーーー! このくだり、前回もありました!(泣)
——それだけ勝利への熱意を感じるということです!
中冨:今日こそは精密採点Aiで95点以上を達成して、晴れて神代麻耶さんへのリベンジマッチを果たしたい…! 先生方、ぜひともご指導のほど、よろしくお願いいたします!
▲全力お辞儀で気合い満点の中冨杏子!

矢吹:相変わらずお辞儀が深い…。
橘:わかりました! 私も前回お伝えしきれなかった得点アップのコツや新技法があるので、今日も頑張りましょう!
矢吹:ちゃんと復習してきてくれたのは、さすがです! こちらも気合いが入りましたので、ぜひ95点以上、達成しましょう!
「抑揚」と「しゃくり」のコツを押さえて表現力アップ! 精密採点Aiからの高評価をねらえ!
橘:では、早速ですが、今日もまずは一曲聴かせてもらってもいいですか? 先ほどすでに全力で歌っていたようですが…(笑)
中冨:ウォーミングアップはバッチリです! では、kiroroさんの「未来へ」でいきたいと思います!
▲特訓の成果を発揮できるのか…!?

▲「未来へ」の得点は92.259点! 早くも高得点を獲得!

矢吹:うん、いい感じです! 「アクセント」や「ハンマリング・オン」もできていましたね! メロディラインが上りの階段状になっている箇所は「ハンマリング・オン」が入れやすいんですよ。この2つはこのまま意識してください!
▲分析結果画面。しょっぱなのチャレンジとしてはまずまずの内容

橘:やっぱり歌唱レベルがすごく高い! ただ、やっぱり課題は全体的な表現力かなぁ。表現力をアップするポイントの一つは「抑揚」です! 抑揚が少ないと淡々としてしまい、表現力も引きずられて落ちてしまいます。
中冨:なるほど、「抑揚」かぁ。次は意識して歌ってみます!
橘:あとは、「しゃくり」をもっと増やしたいかな。中冨さんは音感がいいので、ダイレクトに正しい音程に飛んで、頭から強く歌っているんですよね。これを「しゃくり」を入れてなめらかに歌うと、表現力がアップします!
得点アップのためのコツ
「抑揚」
「抑揚」は、声の調子を上げたり下げたり声の大きさに強弱を付けて歌う技術のこと。「抑揚」を付けるポイントは、“小さく囁くように歌うところ”と“力強く歌うところ”でメリハリを付けることです。囁くような声を続けたら、力強い声を入れる…といったイメージです。
極端にやりすぎてしまうのはNGですが、抑揚が足りなければ表現力も伸び悩みます。楽曲によっても違ってくるので、どう抑揚を付けたら得点が伸びるのか、自分の中での攻略法を見つけるのもポイントです!
得点アップのためのコツ
「しゃくり」
「しゃくり」は、あえて本来の音程よりも低い音程から歌い出し、滑らかに本来の音程までずり上げる技術です。
力強く頭からあえて音程を当てることで迫力のある歌い方にすることも曲調によってはアリですが、優しくやわらかい感じで歌いたい場合には、しゃくりを使うことで音と音の間が滑らかにつながり、フレージングも生まれ、歌詞の言葉も聴く人に届きやすくなるのではないかと思います。
橘:うろ覚えの曲を歌うときや、あまり歌が得意ではない方の場合、音を探しながら歌うので、むしろしゃくりは自然と出てしまうんです。しゃくりを意識して出そうとすると力んでしまうので、なめらかに歌って、自然に出てくるのが理想です!
中冨:「しゃくり」が難しい…。
橘:語りかけるように、やわらかく歌う感じですね。じゃ、ちょっと私がやってみましょうか。
▲自らマイクを取り、手本を見せる橘氏

▲見事にしゃくりを連発!

▲ピンクの光線が出現し、Ai感性メーターの反応も良好!

中冨:お手本ありがとうございます! しゃくりだけで32回…。たしかに、「しゃくり」が入ると全く印象がちがいますね。
矢吹:優しい気持ちを足すといいかもですね。楽曲的にも優しい歌なので、やわらかく音程の下から当てていく感じで歌ってみるのがコツです。
中冨:なるほどです。よし、もう一回チャレンジ!
▲お見事! 93.363点と得点アップ!

中冨:力を抜いて歌ったら、しゃくりが増えました!
矢吹:声を張っている感じが取れて、丸くやわらかく聴こえました!
橘:うんうん、しゃくりが入ったことでやさしく、聴き心地がとてもよくなりました! 抑揚は今、79点なので、85点以上を目指してみてください!
中冨:抑揚ですね…わかりました! 頑張ります!!
カラオケ定番のコツ「ビブラート」を使いこなして、さらに高得点をめざそう!
中冨:次は曲を変えて、同じくkiroroさんの「Best Friend」でいきます!
▲力まないよう、ソファに座ってリラックスモードで歌唱

▲94点台の高得点! これは95点超えも目前…!?

中冨:ああーーーーーあとちょっとなのにッ!!
橘:いい感じです! もう少し表現力が上がれば95点超えそうですね!
矢吹:次は「ビブラート」を意識してほしいですね。カラオケではお馴染みの技法で中冨さんも使っていますが、この機会に見直してみましょう!
得点アップのためのコツ
「ビブラート」
ビブラートは、音程を上下に揺らす技術です。揺らぎのある音は、人に心地よさを与えたり、より感情を伝えるという演出効果があります。
自分が意識的に使っているビブラートはOKですが、意図しない箇所でのビブラートの検出は、ビブラートの“質”を落としたり、安定性が損なわれたりする可能性も。
ビブラートは、特に音程バーの長い箇所などで「ここは自信を持ってビブラートをかけられる!」というところにだけ入れるのがおすすめ。
意図しないビブラートを発見するには、一度まったくビブラートをかけずに歌ってみるのも方法の一つ。そこでビブラートが検出されるようなら、それは意図しないビブラートだということになります。
中冨:勉強になる…! 丁寧にビブラートをかけていきたいと思います!
橘:あ、そうだ。(おもむろにパソコンを開き)中冨さん、こちらをご覧ください。
中冨:えっ?? これは一体…?
橘:音源を見ながら原曲ではどういう軌跡になるか、実際の歌唱がどれくらい楽譜と違うのか、目で見て確認できるようにしてきました。見えるガイドメロディ、歌っているピッチ、原曲のピッチをそれぞれ色分けして一目でわかるようになっています。
矢吹:これで見ると音程を記憶違いしているところも気付けるので、修正しやすくなりますよ!
▲歌唱を可視化しながら比較できる

中冨:なるほどー。プロの歌手の方って、ぜんぜん楽譜通りに歌っていなくて、それこそ「ハンマリング・オン」や「アクセント」を駆使したり、楽譜にはない音を足しながら、音と音をなめらかにつなげたり、いろんなテクニックを駆使しているんですね!
橘:これが表現力をアップさせるポイントですね。中冨さんも、がんばってみましょう!
▲講師の2人も中冨杏子の歌唱を見守る

▲94.699点! あとわずか95点に届かず…!

中冨:えーーーー微妙に足りない!!
矢吹:惜しい! あと一歩!
中冨:くやしぃぃぃ。「Best Friend」では自己ベストの得点なんですけど…。
橘:中冨さんはのびのびと歌えば、安定性もビブラートも心配ないので、リラックスして歌っていただければOKです!
矢吹:もともとの歌唱レベルが高いので、こちらもかなりレベルの高いレッスンしていますし、気楽な気持ちでやってください(笑)
中冨:お二人のフォローが沁みます…(涙) ちょっと楽曲を変えてみてもいいですか? 一人カラオケで密かに特訓してきた、倖田來未さんの「愛のうた」で勝負に出ます!
橘:オッケーですよ! では、ここで、とっておきの新技法をレクチャーしましょう!
これで精密採点Ai完全攻略!? ついに明かされる第3の新技法「プリング・オフ」!
中冨:えっ! ついに…! ぜひぜひ教えてください!
橘:「プリング・オフ」という技法なのですが、ここぞというポイントで使うと効果的です!
ついに明かされる新技法 其の三得点アップのためのコツ
『プリング・オフ』とは?
「プリング・オフ」は音程が合っている状態から、段差をつけて音程を下げる技法。「ハンマリング・オン」は「あ→あ↑」と下から上へと音程に段差をつけるのに対し、「プリング・オフ」は「あ→あ↓」上から下へ音程に段差をつけて原曲をアレンジしていくイメージです。
アレンジを入れたからといって、音程判定はNGにはなりません。ただ、あまりやりすぎると違う楽曲のようになるので、歌いながら“ここだ!”と思うポイントで使うのがおすすめ。
ピンクの光線(Ai感性)が飛んだら、プリング・オフが検出されているということ。歌いながらチェックしてみてください。メロディラインが下りの階段状になっている箇所は「プリング・オフ」を入れやすいのでオススメ!
ただし、「プリング・オフ」をあまり意識しすぎると固い歌い方になってしまうのでご注意を。フレーズとフレーズの間を埋めるようなイメージで歌うのがコツです!
中冨:本当にいろんな技法があるんですね! こういうのを全部別個に検出できるって、すごい性能ですよね…。よし! これまで教わったことにプラスして「プリング・オフ」にもチャレンジしてみます!
橘:これまでのように、しゃくりを使ったやわらかい歌い方のままで、「プリング・オフ」を取り入れてみてください!
▲これまでのレッスン内容を意識しながら「愛のうた」を歌唱!

▲惜しい! あと一歩! なかなか95点の壁を越えられない…

中冨:また94点台…! 95点の壁って高い…
矢吹:でも、かなりいい感じですよ! 楽曲と中冨さんの相性もいいですし。強いていえば、1番の終わりの「届けよう」のロングトーンの部分、無理して最後まで歌う必要はないですよ! 2番の終わりの「受け止められない」もそうですね。
中冨:そうなんですか!? 見えるガイドメロディーが表示されているところは、全部歌わないといけないのかと思っていました!
矢吹:そんなことはないんです。ロングトーンは頑張って無理に引き延ばして歌うよりも、自分でもういいな、と思ったところで切ってしまってOKです! ちなみに、ロングトーンの頭のところに「ハンマリング・オン」を入れるのもアリです。
中冨:なるほど、なるほど! 次こそは95点越えられる気がしてきました!!
▲再び全力で歌唱! これまで身につけたスキルを発揮!

▲一見、音程をはずしているように見えるが…

▲見事「プリング・オフ」が検出されて、Ai感性メーターが反応!

中冨:この得点待ちの時間がドキドキする…結果出た! あーーーーー! やったーーーーー!
▲この喜びは、ついに念願の95点を突破か…?

▲結果は95.474点! テンションも上がったところで改めて記念撮影!

橘:(拍手しながら)おめでとうございます! ピンクの光線もぶわっと出ていましたし、この調子でいけば97点も目指せますよ! 伸び代しか感じません!
矢吹:1回目のレッスンのときは「こぶし」を出すのにも苦労していたけど、今回は20回以上も検出されていますね!
中冨:先生方のおかげです!!! 本当にありがとうございます!!
──いやー、中冨さん、おめでとうございます! これで“歌が下手”のレッテルは剥がせそうですね。
中冨:ありがとうございまー…って、あれ? スタッフさん、まだいたんですか?
──ずっといましたよッ! それはさておき、これで神代さんへのリベンジの準備が整いましたね。
中冨さん:はい! 次こそ負けません!
──(ほくそ笑みながら)スペシャル講師のレッスンを2回も受けたんですから、当然負けるわけないですよね? ね?
中冨:もちろんです! 今回でかなりレベルアップできたと思うので、絶対に負けません! 今のを忘れないうちに、復習します!
▲総復習として、ふたたび歌唱をはじめる中冨杏子

橘:じゃあ、私たちはそろそろ帰りますね! 中冨さん、リベンジ頑張って! って、あれ…?
矢吹:もしかして、また集中しすぎて聞こえてない?
──これはもう、放っておいて帰っちゃいましょう!
橘・矢吹:ですね!(笑)
▲中冨杏子の特訓はまだまだつづく! いつまでつづくのかは誰にもわからない…。

レッスンの感想は?

中冨:これまでは癖のない歌い方のほうがいいのかと思い込んでいましたが、レッスンを通じて、こんな歌い方もあるんだ! と発見もたくさんありました。
2回目のレッスン機会をいただけることになって、めちゃくちゃ1人カラオケで練習して、得点と戦っていました…(笑) でも、そのプレッシャーもあったからこそ、目標だった95点という結果が出せたのかなと思います! ガチで95点を取りたくて、本気で歌と向き合って、“精密採点Aiを倒したる!”って思っていたので(笑) 教えてもらった技法を自分のモノにして、次は97点を目指します!
私はもともと80点台しか出せなかったんですが、練習して上達したらやっぱり嬉しいし、歌うのがますます楽しくなります。この経験も活かしながら、歌う楽しさを伝えていきたいですね!

橘:中冨さんはもっと聴きたくなるような、すごくいい歌声の方ですね。新技法を含め、さまざまな技法が使えるようになって、安定性もあります。今日覚えた技法で練習すれば、97点は確実に出せますね!
それと、開発側としても改良したいなと思う箇所を発見することができました(笑) 新たな課題に気付けて、とてもいい機会になりました!
矢吹:今日は絶対95点以上を出させてあげたかったんで、本当に嬉しかったですし、ホッともしています(笑) 中冨さんの歌唱を聴いていて、僕たちも課題をもらったような気持ちです。採点ゲームでより皆さんに楽しんでもらい、自由に歌ってもらえるよう、僕たちも頑張らなければと、身が引き締まりました!