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城之内早苗

両A面シングル「恋衣 / あなたで良かった」をリリースした城之内早苗と、「恋衣」を手掛けた作詞家・石原信一先生にそれぞれお話を伺いました。

城之内早苗インタビュー

―作詞の石原信一先生とは、前作に続いてのお仕事ですね。

前作のときに初めてお会いしましたが、優しい雰囲気の先生です。旧知の方のように、一緒にいて居心地が良くて。私にとっては、子どものころから憧れた森 昌子さんの「越冬つばめ」を作詞された方。この名曲を作った石原先生と円 広志先生に自分の作品を書いてもらうなんて、今更ですが、”私、ホントに歌手になったんだ!“という感じです(笑)。

―「恋衣」は、ロック調演歌でとても新鮮な感じです。

両A面シングルは、今回初めて円先生に作曲をお願いしました。「恋衣」はメロディーがドラマチック。編曲の蔦 将包先生がカッコ良くアレンジしてくださったエレキギターの音にもシビれました。この曲のイメージから、衣装の着物も少し大胆な色やデザインに。もう1曲の「あなたで良かった」はフォーク調で、長く共に歩んできたパートナーに感謝を伝える内容です。私も共感する部分があって、熟年のご夫婦にぜひ聴いていただきたいです。年齢を重ねると、最期にそばにいてほしいのは、”やっぱりこの人!“とか、パートナーについて考えると思います。そんなふうに、自分の人生の最期についても思わせる歌かもしれません。しみじみ歌いたい作品です。

―「恋衣」はサビの歌詞もインパクトがあります

そうですね。”恋なんか 衣替え“というのは、聞き慣れない表現ですが、分かりやすくてすごく新鮮でした。”脱ぎ捨てて やるわ“は、恋愛って捨てようと思って捨てられるものじゃないので、悲しくもあるな、と感じましたね。実は今回のようにサビで声を張り、感情を出していくような作品はあまり経験がなくて。声を張れば強さは表現できますが、悲しさや、やりきれなさなどの表現が難しく、私なりにその思いを込めて歌いました。このサビでの強がりに反して、最後は”いますぐに 来て“と歌います。女性には共感してもらえるでしょうし、カラオケで歌い込みたくなる作品だと思います。

―カラオケで「恋衣」を歌うコツを、教えていただけますか?

前半は情景描写なので、歌詞が伝わるように滑舌良く、リズムに遅れずに歌い、サビでは集中し、声を張って。”夢が散る 紅く“では一気に上がる”あ“の音が決まると、歌っていても聴いていても気持ち良いはず。”いますぐに 来て“は、どれぐらい来てほしいのか、歌う人それぞれの思いのほどが表れます。最後にこのフレーズを繰り返し、声を張るので、余力は残しておいてくださいね。

―最後に、2020年の抱負をお願いします。

今年は私にとって芸能生活35周年の節目。しっかり内容が伴う1年にしたいです。

[ Profile]城之内早苗

1985年、おニャン子クラブの一員としてデビュー。翌年「あじさい橋」でソロデビュー。おニャン子クラブ解散後、本格的に演歌の道に進み、「松山しぐれ」「おちょこ鶴」などヒット作多数。ラジオMCとしても活躍中。『三国志』やミリタリー小説を愛する読書好きでもある。

作詞家・石原信一先生インタビュー

―「恋衣」は、どんなコンセプトで作詞されましたか?

皆さんが持っている彼女のイメージは、楚々とした日本女性、美しい立ち居振る舞いといったものだと思います。前作はそのイメージを踏襲しました。でも今回は、彼女が内に秘めた情念みたいなものを、もっと表に出してもいいんじゃないか、ということで作りました。作詞家というのは、歌い手さんの新しい魅力を創り上げたいという願望を、どこかで抱いているものです。楚々と美しくありつつ、彼女は歌の完成度も高くて、良い意味でソツがないですよね。そのソツのなさを破りたかった、ともいえます。

―歌詞でポイントとなるのは、どの部分ですか?

”いますぐに 来て“という最後の1行ですね。その前で”恋なんか衣替え 脱ぎ捨てて やるわ“と強がったものの、やっぱり愛する人に早く帰ってきてほしい、という表裏一体の女心を表現したかったんです。この最後の1行がないと、ただ”ロックっぽい演歌を作りました“という感じで終わってしまいますけど、この1行でメロディーも静まる感じで、歌にしっとりとオチがつきます。ここを自然とたおやかに演じられる彼女は、さすがですね。あと、”乱れ咲く 曼珠沙華 “と曼珠沙華を使ったのは、愛しい男性が帰ってくると約束した彼岸のころに咲く花であることと、彼を待つ女性の情念を表すためです。

―激しく揺れ動く恋心を描き出す歌詞に、パンチのあるメロディーがピッタリです。

円さんは、僕が彼女のディレクターさんに推薦しました。昨年発売された彼のシングルで共作するなど、時々お仕事をご一緒していて、本当に一流のメロディーメーカーなので。今回は詞を先行して書きました。ニューミュージック出身の円さんですから、曲は少しロック風で、ガツンとした感じで来るだろう、と予想できたので、歌詞もその雰囲気で作りました。

―では、城之内早苗へのメッセージをお願いします。

ガツンとした楽曲を作ったので、思い切ってガツンと行ってください、というのが作り手としての、一番の望みです。彼女の従来のイメージとは異なる魅力の「恋衣」が、どう評価されるか、楽しみにしています。

(取材・文:大西千夏)

田尾将実(たお まさみ)先生

[Profile]石原信一(いしはら しんいち)

福島県生まれ。青山学院大学文学部卒。詩人のサトウハチロー氏に師事。放送作家、フリーライターを経て作詞家に。1983年、森 昌子「越冬つばめ」で日本作詩大賞優秀作品賞を受賞。主な作品に市川由紀乃「心かさねて」、松原健之「花咲線~いま君に会いたい~」、太川陽介「Lui︲Lui」、氷川きよし「しぐれの港」、ビューティ・ペア「かけめぐる青春」など。日本作詩家協会常務理事。

リリース情報

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シングル 「恋衣 / あなたで良かった」
徳間ジャパンコミュニケーションズ
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城之内早苗オフィシャルサイト
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